私はあなたを愛していました。 咲く花が散り 雷鳴が轟き 鳥が涙を流すまで あなたといたいと思っていたのです。 悲しみをわけあって 生きています。 幸せは、もはや感じなくなって いましたから。 偽りを知っていて その手を取りました。 愚かなのは私もあなたも同じだということを 自覚すればよかったのに。 風が吹いて 木の葉を揺らすように 私はあなたを 揺らがしたいと思っていたのです。 弓矢で落とした太陽が 再び光を取り戻し 銃弾で撃ちぬかれた月が 鏡になるまで 私は息を潜めていることしか 出来ませんでした。 |
羽ばたきが落ちて 鴉が鳴いた刻に 赤く染まった夕日が 大きな墓標になりました。 どこか遠くにと 祈っておきながら あなたの傍を離れられない私は 今も 一歩を踏み出せないでいるのです。 星に 生クリームとチョコレートを 飾り付けて あなたに差し上げましょう。 どこか遠くで啼いた鳥が 羽根を休めるまで 私も立ち止まり ソラを見上げていました。 繊細な指先が 私の心の臓を 突き破り 鼓動を止めたとしても 私は・・・ |